【諫早市営 本野けやき団地】ポイント


本野けやき団地は、諌早市北西部、市内の過疎地である本野地区の振興を目的としてHOPE計画に基づいて計画された。
敷地は本明川の上流を見下ろす斜面に位置している。団地の配置は、細長い敷地の中央長手方向にほぼ同一レベルのコミュニティ通路が走り、・そこから縦方向に各戸のアプローチ階段が接続し、中央には広場、集会室、幼児遊園を配置している。
住戸は各戸1棟とし、敷地の傾斜に合わせ住戸間のレベル差を利用して本明川下流に広がる谷間の棚田風景の眺望を全住戸に確保している。2階建は圧迫感を抑えた越尾根付の寄せ様屋根、平屋建は切り妻屋根として、斜面の地形を意識しつつ、様々な角度で形態に変化を与え、全,体として集落的な景観をつくり出している。本野地区は、本明川上流に山林をかかえており、材料の木材のほとんどを地場産材とすることで、地元の林業の振興も図った。講造は伝統的な継手、仕口による大架術構法(民家型構法)を採用するなど、技術の伝承育成を考慮した木造モデル住宅としている。

 

配置図



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